法面点検・調査

点検・調査概要

最盛期に施工されたモルタル吹付法面は現在30~40年が経過し老朽化が深刻となっており、補修・補強が必要な時期を迎えております。弊社は現状における吹付背面の空隙や地山性状(土砂部・滞水部等)、モルタル吹付の表面はく離などを各調査手法により総合的に把握し、補修・補強設計の一翼を担います。

点検・調査手法

  • 高所作業車やロープによるモルタル吹付の近接目視点検、打音検査(第三者被害の観点から叩き落とし)
  • 熱赤外線調査によるモルタル吹付の表面はく離箇所の把握
  • コアボーリングやハンマードリル削孔およびファイバースコープ観察による吹付背面の空隙や地山性状の把握

調査例

ロープでの目視点検・調査

地上で近接目視調査が難しい箇所は、ロープを使って点検・調査を行います。

熱赤外線調査

熱赤外線調査によって異常箇所(うき・はく離、漏水等)を推定します。

ハンマードリルによる確認削孔

熱画像から得られた異常箇所は確認削孔を行うことで精度を高くします。

成果例

熱画像①(低温時撮影)

異常がある箇所は基本的には低い温度を示します。

熱画像②(高温時撮影)

異常がある箇所は基本的には高い温度を示します。

熱画像③(差画像)

熱画像①(低温時)と熱画像②(高温時)の二時刻間の温度情報間で減算処理を行い差画像を作成します。

異常箇所抽出

熱画像③(差画像)から温度差が大きかった箇所を異常箇所として抽出します。